代表取締役 林 麻里さんインタビュー
2011/02/01
株式会社キャリアステーション・ティアラ
【事業内容】* 女性就労支援事業部
女性の労働環境を支援し、働く女性を応援します。
* 女性環境支援事業部
女性の心のケアも含め、女性のワークもライフも心を込めて支援します。
* 女性教育支援事業部
セミナーや実務を通して適切なスキル習得の場を提供していき、女性のライフステージを、全力でバックアップします。
会社URL http://career-tiara.com/
女性起業家の道へ
大学卒業後、一般商社の社員として働くことになりました。
私たちの就職活動は就職氷河期と呼ばれていた時代で、 私も、周りの友人もそれこそ藁をすがる思いで就職先を見つけた時代でもありました。そんな中で見つけた就職先でもあり、また、やりたいことができる会社でもあったので、それなりに充実したビジネスライフを送ることができました。しかしながら、できる事とやらせてもらえる事の壁は大きく、会社のためになり、かつ、自分がやりたい仕事ができることを目標に、日夜仕事に明け暮れておりました。
上司にあたる年配の男性社員より、きつい一言を言われたのはそんなときでした。「いつか結婚して会社を辞めるんでしょ。」
私のいままでの人生を否定されたようで、ずいぶん落ち込んだのを覚えています。
決して否定はできません。 そういった気持ちもどこかであったかもしれません。
けれども、その一件で私はひどく傷心し、その会社で一生懸命働くことが、ひどく空虚に感じられてしまったのもまた、事実です。
その時、私は決心しました。
「いつか必ず、私が私自身で、女性が女性でしかできない組織、そして、女性の夢が叶えられる組織、そういった、女性のライフステージを応援できる組織を作って見せる」、と。
そのために何から始めればよいのか、当初は見当もつきませんでした。
皆さんにも経験があるかとは思います。夢があっても方法がわからない。何から手をつければよいかわからない。悶々としたまま数ヶ月が過ぎました。知り合いからの勧めは、まさに目からうろこでした。
「いまの会社でできないのであれば、自分で起業すればいいんだよ」
まったく頭の中になかった「起業」というキーワードを聞き、私は即日実行に移しました。
今思うと大変無茶なことだった思い出しますが、会社には辞表を出し、知りあいの経営者に会社設立の相談をしました。
決して多くはない資本金を元に、できる限り自分で調べ、登記し、そして株式会社キャリアステーションティアラを設立いたしました。
挫折と成長
会社という入れ物を手に入れはしたものの、夢はありましたが実業はなく、10年後のビジョンもありませんでした。
そんな穴だらけの計画では、当然仕事をもらえるわけがありません。初めの半年は働いても働いてもお金がなく、何度となく電卓を叩いては頭を抱える毎日でした。
「私は会社に守られていた」
そう、強く痛感しました。
社員であれば、会社が与えるタスクをこなす事で給与も手に入り、、休みも確保される。精神的なものをフォローしてくれる仲間もいる。なにもかもを与えられていた事に、そのとき初めて気がつきました。けれども、後悔しても仕方がない。後悔を経験に換えて、自分の会社の肥しにしようと前向きな意識を持つように心がけました。
女性を応援するため輝くライフステージを作るため、いろんな方々のお話を聞いて、少しずつではありますが、仕事を頂き、実績を高め、それらの経験を元に、会社の目的をしっかり煮詰めていきました。
今では、「女性のステージを変える一歩を与える」、そんな土台がようやくできたように思います。
結婚と子育て、そしてこれから
それからまもなくして、結婚いたしました。
私は女性経営者でもありますが、女性の幸せの一つである子育てもしっかりとこなしていこうと思っておりました。
しかし、社員たちに会社を任せて自分は子育てに専念する。 そんなことが許されにくい事もあるのはわかっておりました。
また、会社の実業についても不安はありましたが、夫の勧めもあり、優秀な社員たちに1年半ほど任せ、私は育児に専念することを決意しました。
「何があっても私が責任を取る」
これだけは、決めていました。そんな育児期間を経て、今では幾つかのあたらしい可能性のある事業を開始することができました。女性の教育支援部門の拡充です。
いまこの時期。だからこそ、能力を上げるために勉強・経験・実務を効率よくこなす事。そして、今だからこそやるべき事業を見つけることができました。今後、私自信も子育ての中で一人の母として成長し、その成長を活かして、これからの私の会社キャリアステーションティアラにも活かしていきたいと思ってます。それが、女性起業家ならではの強みだと、確信しています。これからも1女性起業家としてすべての女性を応援し続けていきます。